Smart Nurse Lab

看護師のボーナスの使い道

後悔しないための割合と分け方

ボーナスの入金を見て喜ぶ看護師

看護師として働いていると、ボーナスは大きな楽しみのひとつです。夜勤や残業をがんばった分、「少しくらい好きに使いたい」と感じるのは自然なことです。

ただ、入金された安心感から大きな買い物をしたり、クレジットカードの請求でほとんど消えてしまったりすると、あとから「何に使ったんだろう」と後悔することもあります。

この記事では、看護師のボーナス額そのものではなく、受け取ったボーナスをどう分けるかに注目します。金額ではなく割合で考えると、ボーナスが多い年も少ない年も、使いすぎを防ぎやすくなります。

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お金の基本を学ぶ参考先として、Smart Nurse Labでは両学長のリベラルアーツ大学もおすすめしています。「貯める・増やす・稼ぐ・守る・使う」という5つの力は、看護師がボーナスの使い道を考えるときにも参考になります。

看護師のボーナスは、使う前に「分け方」を決めよう

ボーナスが入ってから「何に使おうかな」と考えると、気分に流されやすくなります。特に看護師は、夜勤明けや連勤後に疲れがたまりやすく、判断力が落ちているタイミングで買い物をしてしまうこともあります。

おすすめは、入金前に分け方を決めておくことです。ボーナスが30万円でも50万円でも、先に割合を決めておけば、金額に合わせて自動的に振り分けられます。

生活防衛費・貯金40%
奨学金・カード・ローン返済20%
将来資金15%
自己投資10%
休息・ご褒美15%
ボーナスの分け方の例
使い道 割合の例 目的
生活防衛費・貯金 40% 休職、退職、急な出費に備える
奨学金・カード・ローン返済 20% 固定負担や利息を減らす
将来資金 15% 結婚、出産、引っ越し、転職に備える
自己投資 10% 本、研修、留学、スキルアップに使う
休息・ご褒美 15% 心身を整え、働き続ける力にする

これはあくまで一例です。奨学金やローンがある人は返済の割合を増やしてもよいですし、生活防衛資金がまだない人は貯金を多めにしてもよいでしょう。大切なのは、「余ったら貯める」ではなく、「先に分けて、残った範囲で使う」ことです。

看護師のボーナスは毎回同じ金額とは限らない

看護師のボーナスは、毎回同じ金額が必ず出るものではありません。賞与は、病院や施設の経営状況、基本給、評価、勤務期間、入職時期、休職、産休育休、時短勤務などによって変わります。

コロナ禍には、医療機関でも賞与カットが報じられた例がありました。看護師は資格職であり、社会に必要とされる仕事ですが、それでも賞与は勤務先の状況に影響されます。

そのため、ボーナス払いを前提にして家賃、車、家具、家電、旅行などの支払いを組むのは慎重に考えたほうが安心です。「次も同じくらい入るはず」ではなく、「入ったときに生活を整える」と考えましょう。

まずは生活防衛費を確保する

毎月の給与をすべて使い切っていませんか。給料日前になると手元のお金がほとんどない。クレジットカードの請求で、ボーナスが入ってもすぐ消えてしまう。そんな状態が続いているなら、最初に整えたいのは生活防衛費です。

生活防衛費とは、休職、退職、転職、体調不良、家族の事情などで収入が一時的に減っても、生活を続けるためのお金です。

目安としては、まず1か月分の生活費。できれば3か月分。安心を重視するなら、6か月から1年分の生活費を目標にしてもよいでしょう。

生活防衛費は、働き方の選択肢を守るお金

看護師は資格職ですが、体調を崩して働けない期間が出ることはあります。生活防衛費があると、無理な職場にしがみつくしかない状態を避けやすくなります。

奨学金・カード支払い・ローンを整理する

奨学金を借りている人は、ボーナスの一部を繰り上げ返済に回す選択肢があります。クレジットカードのリボ払い、分割払い、キャッシング、車のローン、住宅ローンなどがある場合も、利息や毎月の負担を確認しましょう。

特に金利が高い支払いは、放置すると将来の自由を奪いやすくなります。ボーナスで一部を減らすだけでも、毎月の気持ちが軽くなることがあります。

ただし、ボーナスをすべて返済に回してしまうと、気持ちが苦しくなり、またカードに頼ってしまうこともあります。返済を優先しつつ、少額でも休息やご褒美の予算を残すほうが、長く続けやすくなります。

将来のために一部を残す

生活防衛費とは別に、将来のライフイベントのために一部を残すことも大切です。たとえば、結婚、出産、引っ越し、車の買い替え、家族の介護、転職活動、退職後の生活費などです。

看護師は比較的転職しやすい職種ですが、退職から次の給与まで間が空くこともあります。入職後すぐはボーナスが満額出ないこともあります。「将来のお金」として先に別口座へ移しておくと、普段の生活費と混ざりにくくなります。

投資を始める場合も、生活防衛費を先に整えたうえで、無理のない範囲にしましょう。投資は必ず増えるものではありません。短期で必要になるお金まで投資に回すのは避けたほうが安心です。

自己投資に使うなら「回収できるか」も考える

本を買う、研修に参加する、資格を取る、留学に行く、英語を学ぶ、パソコンやタブレットを整える。こうした自己投資は、看護師としての選択肢を広げてくれることがあります。

仕事に活かせるか今の職場や転職先で使える学びか確認する。
行動につながるか申し込んで満足せず、学んだあとに動けるか考える。
費用に見合うか受講料や渡航費に対して、得られる変化を見ておく。
焦っていないかSNSや広告の勢いだけで高額講座を選ばない。

「投資」という言葉がつく以上、回収できるかを考えることも大切です。もちろん、すぐに収入に直結しない学びにも意味はあります。ただし高額講座や資格スクールは、ボーナスで一括払いする前に、一晩置いてから決めるくらいでちょうどよいです。

休息やご褒美にも使っていい

ボーナスは、生活を守るためだけのお金ではありません。看護師としてがんばって働いた自分を労わるために使ってもよいお金です。

高級レストランに行く。マッサージやスパに行く。旅行に行く。好きなブランド品を買う。寝具を整える。家族とゆっくり過ごす。自分の気分が上がり、明日からの生活が少し楽になる使い方なら、立派なボーナスの使い道です。

ただし、見栄のための購入は注意が必要です。「周りにすごいと思われたい」「SNSに載せたい」「同期に負けたくない」という理由だけで高額な買い物をすると、あとから満足感が残りにくいことがあります。

夜勤明け・ストレスで使いすぎない工夫

ボーナスを大きく使う日は、夜勤明けや疲れている日を避けましょう。疲れていると、判断が雑になりやすくなります。「今日くらい買っていいよね」「どうせまた働けばいいし」と思って、必要以上の買い物をしてしまうことがあります。

先に移すボーナスが入ったら、貯金用口座や返済分を先に分ける。
24時間置く1万円以上の買い物は、翌日もう一度見てから決める。
夜勤明けは開かない通販アプリやセール通知を、疲れている日に見ない。
ご褒美枠だけ使う自由に使う予算を先に決め、そこからはみ出さない。

ボーナスは、疲れを埋めるために使い切るお金ではありません。疲れているからこそ、冷静な日に使い道を決めましょう。

状況別、看護師のボーナスの使い道

看護師のボーナスの使い道は、年齢や生活状況によって変わります。

新人・若手看護師生活防衛費、奨学金、勉強環境、小さめのご褒美。
一人暮らし家賃更新、引っ越し、家電の故障、急な出費に備える。
奨学金がある毎月の返済額、残額、繰り上げ返済の条件を確認する。
夜勤が多い睡眠環境、疲労回復、健康管理に使う価値がある。
転職を考えている退職から次の給与までの生活費や引っ越し費用を残す。
子育て中教育費、家族の予定、時短勤務による収入変動に備える。

やってはいけないボーナスの使い方

後悔しやすい使い方
使い方 注意したい理由
ギャンブル 増やすつもりが、生活の不安を大きくすることがある。
なんとなくまとめ買い 安く見えても、使い切れなければ浪費になる。
賃貸の家賃を上げる ボーナスは毎月入るお金ではないため、固定費を上げる判断は慎重にする。
人に奢りすぎる 見栄や空気で支払うお金が増えると、あとで自分が苦しくなる。

感謝を伝えるために使うのはよいことですが、ボーナス額や使い道は、必要以上に公表しなくて大丈夫です。

まとめ。看護師のボーナスは「割合」で分けると後悔しにくい

看護師のボーナスは、金額の多い少ないだけで考えるものではありません。大切なのは、受け取ったあとにどう分けるかです。

生活防衛費を作る。奨学金やローンを整理する。将来のために残す。学びに使う。休息やご褒美にも使う。このバランスを先に決めておくと、ボーナスが入った瞬間の気分に流されにくくなります。

ボーナスは、我慢のためだけのお金ではありません。看護師として働き続ける自分の生活を整え、将来の不安を減らし、自分を少し労わるためのお金です。

まずは次のボーナスから、「何円使うか」ではなく「何%ずつ分けるか」で考えてみてください。

参考:リベラルアーツ大学、両学長 リベラルアーツ大学 YouTube、『本当の自由を手に入れる お金の大学』、日本学生支援機構 奨学金返還関連情報、金融庁 資産形成・家計管理関連情報。